旅行の際は、ついついその土地の温泉をさがしてしまう私。
以前東北を旅した際、ふと目に留まった「日本一の強酸性のお湯」との文字。調べると玉川温泉というところなんだそうな。
これまで全く知らなかったけど、日本一と謳われたら行くしかないよね!というわけで、玉川温泉に突撃でございます(´∀`)
1.玉川温泉について

(1)新玉川温泉との違い
玉川温泉には姉妹館の「新玉川温泉」という施設があります。これらの違いですが、
- 玉川温泉:昔ながらの湯治に特化。客室にはバス・トイレ・テレビの備え付けなし。
- 新玉川温泉:湯治ではなく旅館として利用したい方向け。建物きれい、各種アメニティあり。
ざっくりこんな感じとなっています。「温泉旅館」として宿泊したい方は新玉川温泉がおすすめですが、私としては是非玉川温泉の方に宿泊してほしい!後述しますが、昔ながらの雰囲気の客室や館内の雰囲気が最高なんですよ…新品!できたて!って雰囲気が漂ってないのがイイ。
★ポイント★湯治とは?
湯治(とうじ)とは、その名のとおり、温泉の効力により、身体的・精神的疾患の治癒を目的とした入浴のことです。
湯治の場合、日帰りのような一度限りの入浴ではなく、1週間程度といったある程度の期間毎日温泉に浸かることが普通です。
(2)玉川温泉の特徴は「強酸性のお湯」!

玉川温泉の特徴は、なんといっても日本一を誇る強酸性のお湯。pH1.2とのこと。
強酸性のお湯は、神経系統の疾患や慢性皮膚病などに効果があるとされていて、水虫が1週間ほどで完治した事例もあるんだとか。
また、玉川温泉では、温泉療法を5つの総合作用として捉えています。
- 泉質刺激による療法(pH1.2の強酸性泉)
- 機構刺激による療法(海抜740mの気圧、森林浴)
- 入浴による物理療法(浮力、水圧、温度他)
- 地熱による温熱療法(岩盤浴)
- お客様同士による精神的ケア(情報交換、励ましあい)
…今振り返ると、私、この5つのうち1~3しか体験してない…岩盤浴は予約が埋まっていてできなかった。5については私はコミュ障なのでね…はは(´;ω;`)岩盤浴をしたい方は事前予約をおすすめ。
(3)玉川温泉の基本情報

新玉川温泉との違いや泉質の特徴を整理したところで、玉川温泉の宿泊料金やアクセス等の基本情報をまとめます。
名称 | 玉川温泉(たまがわおんせん) |
住所 | 〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢 |
駐車場 | あり |
アクセス | [夏期]自家用車、バス、タクシー利用可 [冬期]12~4月中旬まで一般車両の通行不可 |
日帰り入浴 | なし |
宿泊料金 | [食事なし]土曜日7,700円 [朝夕つき]土曜日11,077円~ |
岩盤浴 | あり(予約制) |
アメニティ | シャンプー、ボディソープ、浴衣あり |
関連サイト | 公式HP、じゃらん予約ページ |
注意すべきは、冬期はマイカーでのアクセスが制限されてしまうこと。標高高めの場所かつ山奥ということもあり、道路が凍結してしまうようです。12月~4月のみに限らず、これに近い時期に玉川温泉への訪問を考えている方は、公式HPや電話確認などで、アクセス手段を確認しておいた方が賢明です。
宿泊料金は、湯治にしては少し高めかな~?と感じますが、じゃらんなどでは時期によって割引セールやクーポンの発行があるので、こまめに確認しておくのがいいかも。

2.強酸性のお湯がピリピリ、温泉内で肌をこすらないように

(1)想像以上にピリピリ!源泉100%も…
強酸性のお湯とは事前知識があったものの、まさかこれほどまで肌にピリピリ刺激が来るとは。
浴室内には源泉を2つの濃度に薄めたものがあって、女湯には源泉50%、100%の浴槽がそれぞれ2つずつありました。まずは源泉50%で体の反応を確かめて、大丈夫そうなら源泉100%にチャレンジ。100はほんとにピリピリきたー!って感じでした。私は乾燥肌で痒みが出る時があるので、それが治らんかな…と思いながら入浴してましたが、1泊だけじゃそりゃ治んないよね(´・ω・`)
浴槽のほかに、打たせ湯や箱蒸し湯もあります。あと温泉を飲むこともできます!もちろん希釈してね。飲みすぎ注意。
(2)入浴時の注意点
入浴時の注意点。宿泊部屋に備え付けてある入浴のしおりにも記載がありますが、浴槽入浴時に絶対に体をこすってはいけません。
お肌をこすると古い角質が剥がれて、その下にスタンバイしている新しいお肌が表に出てきますが、日本一の強酸性のお湯はニューお肌にはちょっと刺激が強すぎます。
湿疹などの肌荒れの原因になるので、絶対にこすらないようにしてくださいね。
(3)館内は昭和な雰囲気がGOOD
玉川温泉は湯治用のお宿なので、お部屋の設備や館内は、一般的な旅館と比較すると設備面・アメニティではどうしても劣ります。特に私は「自炊部」という棟に泊まっていたため、お布団の上げ下げは自分でしましたし、お手洗いや洗面台も自室にはついていません。
でもね、それがいいんです。
新しくないのが、逆に昭和な雰囲気を味わえて、私はすごく好きでした。あと、いわゆる研修施設のような感覚だったかな。ファンヒータが置いてあったのも懐かしさが…。

これは自炊部の宿泊部屋。質素なお部屋+畳って、めちゃくちゃ心が落ち着くんですよね。旅館部だとお部屋はベッドだったりしますが、お値段は少し高めになります。




宿泊部屋に通されたら、まずはこの「入浴のしおり」を読みましょう。強酸性のお湯ならではの入浴の注意点も書いてあるのでお見逃しなく。私は温泉まんじゅうをほおばりながらゆっくり読みました。


しおりを読み終えたら、さっそく入浴!大浴場は1Fにあります。真向いにはウォーターサーバーもあるよ。


ゆったり浸かったら、お次はお食事~。
4.食事はビュッフェ形式、どれもおいしい
玉川温泉での食事はビュッフェ形式。好きなものを好きなだけいただけます。



朝も夜も、この写真に載ってる分だけでは足らず、おかわり何回もしました笑 太るーーー(ノД`)
じゃらんや楽天のレビューでは「食事がおいしくない」といったレビューもありましたが、私としてはとてもおいしいご飯だったと感じました。食堂スタッフさんのおもてなしもよかったので、それでご飯も一層おいしく感じたのかな。
5.旅館外では大自然の中で岩盤浴も!

それとこれは要チェック!なんと玉川温泉のすぐ隣にある十和田八幡平国立公園では、大自然の中、自然の岩の上で岩盤浴ができるんです!
わたしはこれを知らずに行き、旅行後にそんな場所があったと認識して後悔しました…大自然の岩盤浴とか絶対気持ちいいじゃん(´;ω;`)
ただ1つ注意点があり、岩盤浴に使用するゴザなどの貸し出しは一切ありませんので、すべて自分で準備する必要があります。ゴザは使い捨てできればまだいいのですが…ゴミ回収場なんか無さそうだったんですよねえ…。



また、この一帯には登山道もあるため、湯治のために複数泊する場合のいい気分転換スポットになりそうです。
6.日本一の強酸性、秋田県のおすすめ温泉です

秋田県仙北市の玉川温泉は、日本一の強酸性の泉質を持つことで有名で、その効能は神経疾患や皮膚病の改善など多岐にわたります。源泉100%のお湯はお肌がピリピリ!この感覚は玉川温泉でなきゃ味わえません。
また、「日本一」と謳われると、温泉好きとしては行かずにはいられませんよね。
玉川温泉には姉妹館の新玉川温泉もありますが、湯治気分を味わいたいなら絶対に玉川温泉(自炊部)がおすすめ!自炊部のお部屋や施設内に漂う昭和レトロな雰囲気がたまりません。
コロナ禍の今、ちょっと山奥の小高い場所にある温泉で、日頃の疲れをゆったりと癒してみませんか?
★玉川温泉の予約・宿泊情報の確認はコチラからどうぞ★(じゃらん公式HP)
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