島根県の津和野町にて、とっても素敵な旅館を発見。
「のれん宿 明月」さんは、平日は一泊二食付きで9,900円で宿泊できる、とてもお手頃な価格ながらも、おいしくて趣向を凝らした懐石料理がたくさん。ワンドリンクサービスまでついていました。
満足度が高すぎて、この旅館を目的に、もう一度津和野を訪れてもいいなと思いました。
津和野を観光するなら、ぜひここに泊まってほしいと思う宿です。
1.「のれん宿 明月」について
(1)創業から1世紀以上経つ老舗

「のれん宿 明月」は、創業から1世紀以上にわたり、旅人を迎え入れてきた老舗。
旅館の外観は落ち着いている一方、内装はリノベーションをしつつも、昔ながらの古き良き趣を存分に含んでいます。
(外観、ほんとに落ち着いていて民家のようだったので「明月?!どこ?!」って付近をウロウロして探してました(;^ω^))
「のれん宿 明月」の基本情報は、下記の島根県西部公式観光サイトにてまとめられています。

(2)破格!平日は一泊二食付き9,900円
宿泊した身として驚きなのが、あんなに豪華な料理がついていて、たった9,900円なのか…という点。

しかも夕食時にはワンドリンクサービスまでついている。日本酒好きの私、迷わず地酒をチョイス。
(夕食・朝食については、写真とともに後述します。)
(3)アクセスと津和野の見どころ
「のれん宿 明月」は、島根県鹿足郡(かのあしぐん)津和野町にあります。
津和野町へのアクセスや見どころについては、以下の記事でまとめています。
2.館内は落ち着いた構造

外観はおとなしめで、一見、民家のようですが、内装は落ち着いた趣で溢れていて、とても心地の良い空間でした。
二階の洗面所と廊下はこんな感じ。


一人旅だったので、「早厳(はわさび)」という、六畳一間のお部屋に通していただきました。

広くはないけど、シンプルながらも掛け軸や生花で趣は十分。
のんびり落ち着きたい旅には、これくらいが丁度いいなと思いました。
3.夕食
夕食は、玄関の右手にあるお食事処にていただきます。
部屋食ではありませんが、衝立がありましたので、一人旅でも周りを気にせず、自分のペースでお食事をいただけました。

お食事処は、「割烹 石心亭」と名付けられている様子。石心、の意味は、のちのお料理を見て、なるほど意味があったのねと納得。


着席直後。ここからどんどんお料理が出てきます。
手前の丸い器はもずく、ピンクのお皿はこんにゃくの梅だれお刺身。最初はさっぱり、ちょっと暑くなってきた時期にはちょうど良かったです。


続いてお刺身。ワンドリンクサービスでいただいた日本酒とともに。ちなみに、銘柄は、津和野の地酒「華泉」でした。冷やで飲むのがいいお酒です。

お次は鮭のホイル焼き。透明な包み紙で出てきたのは初めてでびっくり。
鮭、海老、栗、玉子が入っており、どれも美味しく味付けされていました。


続いて、鉄板焼きに火を入れていただきます。
島根和牛、海老、かぼちゃ、エリンギ、茄子、ピーマン。

そして、この割烹の名前の由来ともいえるお料理が…

女将さん「石の心」って言ってたかな?
お漬物ですが、見た目のインパクトが凄い。まさに漬けてある。
石を除けて、蓋を外して食べてくださいね、と。

茄子、たくあん、山菜(菜の花?)、鯛、鯖、鮭の漬物。
お魚の漬物ってどうなの?と疑心暗鬼でしたが、これがとても美味。見た目で楽しめるだけじゃなく、味も文句なし。名物料理と呼ばれるに相応しい一品だなと納得。

お次は海老のそうめん。
割烹と謳うだけあって、オリジナル料理が次から次へと。

さっぱりつるっと、おいしかったです。こんなに料理が上手に、アレンジ豊富にできるようになれたらなあ…

茶碗蒸し。文句なしの美味しさです。茶碗蒸し大好きなので、コースにあって嬉しかったなあ。

そして、郷土料理うずめ飯のお出まし。
女将さんがうずめ飯の説明をしてくれました。なんでも「客人をもてなす際、立派なご飯を出せないということで、具材をご飯の下に隠していた」のだとか。控えめな心遣いですねえ。

お茶碗を下からかき混ぜると、出てきました、具材たち。さっぱり薄味で、具材の味をしっかり楽しめました。
郷土料理を食べると、旅した地域のことをより知れるので、嬉しいですね。

最後にさっぱりデザート。
本当に、ひとつひとつのお品がとてもおいしかったです。この価格帯の旅館でこんなに大満足できたのは久々かもしれない。
女の私でも、おなかいっぱいになりつつも完食できる量でした。
朝食の際、ごはんをおかわりしていた人がいたので、男の人はご飯を多めにいただくとちょうど満腹になるかな。
4.朝食
朝食は、夕食と同じお食事処にて。

お食事にかけられた白い紙を外すと、美しい食器に盛り付けられた朝食が顔を出します。真っ赤な鮭が美しい。

ご飯やお味噌を運んでいただいて、お食事が全て揃いました。
夕食と違って、全て一度に出してくれるので、周りを気にせず落ち着いて食べられます。

感動したのが、このだし巻きたまご。優しいながらも深い味わいで、とてもとても美味でした。
(写真ボケボケやんけえ…(´;ω;`))

湯豆腐。黄色の容器に入ったおつゆも一緒に温めるスタイル。食べきれずに残してしまいましたが、おいしかったです。

食後はコーヒーのサービスあり。チェックアウト前に、ゆったり寛がせていただきました。ごちそうさまでした。

5.津和野を訪れるならぜひ宿泊を
津和野を観光するのであれば、旅館に一泊して、津和野の落ち着いた雰囲気を存分に味わうのがおすすめ。
中でも、旅館「のれん宿 明月」は、こじんまりした造りながらも、上品な女将さんと、趣向を凝らした美味しいお料理の数々が魅力。
価格も平日は一泊二食付きで9,900円と、お食事内容を考えたらとてもリーズナブル。
せっかくの島根訪問、ゆったりしていってはいかがでしょうか。
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大分県日田市の民宿「清流荘」。
一泊二食付きで5,500円という、破格というか、元取れてます大丈夫…?ってレベル。
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ウイスキー博物館なんかもあって、お酒好きにもいいエリアかも。
大分県といえば、別府や由布院が宿泊地としてのイメージが強いですが、この宿のために日田に足を伸ばす価値はあるなあと思っています。
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