「癒やしが欲しくなったら、また来よう」
ふらっと訪れた津和野町が、思いがけずに素敵な町で、大満足な旅でした。
「山陰の小京都」と呼ばれるだけあり、趣のある落ち着いた町、そして美味しい和菓子がたくさん。
小さな町なので、徒歩でぐるっと観光して、疲れは旅館のお風呂とご飯でさっぱり流しちゃいましょう。
1.津和野町について
(1)島根県西部の小さな町
津和野町は、島根県の西部(石見地方)にあります。
四方を山に囲まれている盆地で、夏は暑く、冬はとても冷え込む地域です。

(2)別名「山陰の小京都」
津和野町は、その落ち着いた佇まいに加えて、京都発祥の伝統神事「鷺舞」(さぎまい)を現代においても廃絶することなく奉納していることから、「山陰の小京都」とも呼ばれています。
鷺舞は、毎年祇園祭の時期に開催されます。
(3)旅行のベストシーズンは6月

津和野町の観光のベストシーズンは、個人的には6月ではないかと思います。
7月の祇園祭の時期に開催される「鷺舞神事」も捨て難いですが、やはり、津和野町と言えば、「殿町通りの花菖蒲と鯉」を味わっておくべきではないでしょうか。
それと、純粋に、津和野の7月は暑いので(´∀`;)
津和野は、京都のように盆地になっているので、夏はとても暑く、冬は厳しい寒さになります。
6月に花菖蒲を眺めながらゆったり観光するのが、気持ち的にも楽じゃないかな。
(4)文豪・森鴎外の出身地
意外と知られていない?「舞姫」で有名な、文豪・森鴎外の出身地でもあります。
駅から徒歩25分程度の場所に「森鴎外記念館」がありますので、文学に興味のある方は是非立ち寄ってみてください。
(5)【重要】おいしい日本酒が揃ってる

個人的にめちゃくちゃ重要なポイント。
津和野の日本酒、めっちゃおいしい。
津和野町には、「古橋酒造」「華泉酒造」「財間酒場」の3つの酒蔵がありますが、私が特に気に入ったのは、古橋酒造の「初陣」という銘柄。
写真は4合瓶で3,600円程度と少々お高めでしたが、華やかで優しい味で、「いくらでも飲めちゃう…これだけで飲めちゃう…」とぐいぐい飲む手が止まりませんでした。
「ワイングラスで飲む日本酒アワード」とやらで金賞を受賞したようです。
なお、酒蔵では試飲もさせてもらえるので、スタッフさんに是非声をかけて、味わってみてほしいです。私は古橋酒造さんで試飲させてもらい、感動の余韻そのままに、レジに駆け込みました。
2.アクセス
(1)車での移動がおすすめ
島根県ということもあり、津和野町を訪問するのであれば、車での移動がおすすめです。益田駅から40分~50分程度。
東京からのアクセスであれば、飛行機で萩・石見空港へ向かい、そこでレンタカーを借りられます。
(2)JRやバスでも訪問可
JR益田駅から、JR山口線(益田駅から40~50分、山口駅から1時間20分)、もしくは石見交通バス(益田駅から1時間)でもアクセス可能です。
ただし、本数がかなり少ないので、効率的に周辺地域を観光したい場合は、やはり車での移動がよいでしょう。
3.津和野のみどころ
(1)水のせせらぎが心地良い

津和野を観光してまず感じたのが、町の至る所で、水の音が聴こえるなあ、ということ。
自然の息吹を間近に感じられるのは、地方の良いところだなあと思います。都会のせくせくとした感じは全くない。町を歩いていて、とにかく心が落ち着きました。
個人的に、今回の津和野旅で最も心に残ったし、癒しもたくさんもらって、元気になれました。
(2)優雅な鯉と花菖蒲の咲く水路「殿町通り」

先述しましたが、やはりこの風景こそ「津和野町」です。
水のせせらぎが聞こえる「静」の空間に、鮮やかな紫と鯉の優雅な「動」が、見事に調和しています。
(3)階段を登れ!「太皷谷稲成神社」

普通に神社だと思って舐めてかかったら、めっちゃ疲れた!
意外と階段を登らされます「太鼓谷稲成神社」。津和野のマスト観光地です。階段では、おじいちゃん・おばあちゃんが何人もギブアップしていました…

立派な本殿。狐のお面の絵馬もありました。


この穴の中に、お稲荷さんを入れるんだって!
※太鼓谷稲成神社については、別記事にて詳細執筆予定です。
(4)ロープウェイに乗って城下を一望「津和野城跡」
太鼓谷稲成神社の駐車場付近から、津和野城跡行きのロープウェイに乗ることができます。
城跡ということで、今は石垣が残るのみですが、津和野城下を見下ろしながら、藩主・亀井氏時代に思いを馳せるのも一興ですね。

ロープウェイ詳細については、以下記事にて。大人往復450円とリーズナブルな価格が嬉しいです。

(5)津和野の歴史を知ろう「日本遺産センター」
個人的に、めちゃくちゃおすすめ!津和野町の歴史について、ガイドさんが教えてくれます。
私が訪問した際は、50~60代の男性が、40分程つきっきりで、展示室の資料の説明をしてくれました。おかげで、津和野の歴史、文化、特産品について、とても理解が深まりました。あの時のガイドさん、本当にありがとう!
日本遺産センターは殿町にあり、館内2Fには、伝統神事「鷺舞」の紹介ビデオコーナー(椅子アリ←重要)もありますでの、足が疲れた際に立ち寄って、座ってゆっくりビデオを鑑賞するのもいいですね。
(6)温泉に入るなら「道の駅 つわの」

津和野町には実は温泉もあります。道の駅つわのでは、露天風呂の他、家族風呂もあり、ご家族での旅行にも嬉しい環境が整っています。
名称 | 道の駅つわの あさぎりの湯 |
営業時間 | 10:00-21:00(最終受付20:30) |
入浴料金 | 大人 610円 子供 360円 |
貸出品 | バスタオル 110円 フェイスタオル 60円 |
その他 | 家族風呂 1時間1,000円 (別途入浴料金要) |
4.おすすめの観光ルート
上記のみどころをメインに、管理人おすすめの津和野観光ルートをご紹介!
すべて徒歩でも、50分程度で歩ける範囲です。
是非、旅のご参考にしてみてください(´∀`)
場所 | 所要時間 | ポイント | |
1 | 津和野駅 | 10分 | 津和野旅の出発点 駅の正面では蒸気機関車デゴイチがお出迎え |
2 | 津和野町日本遺産センター | 60分 | 旅の初めにまずは津和野のお勉強 是非、スタッフさんから直接、津和野のお話を聞いてください |
3 | 古橋酒造 | 10分 | 日本酒好きは是非「初陣」をお買い求めあれ! |
4 | 太鼓谷稲成神社 | 60分 | もちろん、車ではなく徒歩(階段)で 連なる赤い鳥居の下をハイキング、とても趣ありです |
5 | 津和野城跡 | 30分 | 石垣しかないけど、高みから見下ろす城下町はとても美しいです 太鼓谷の駐車場から、ロープウェイが出ています |
6 | 和菓子処 三松堂 本店 | 30分 | カフェスペースで、太鼓谷での疲れを一休憩 冷たい抹茶ババロアみたいなのもあって、夏でも◎ |
7 | 道の駅 津和野 | 120分 | もし日帰り旅行なら、一日の疲れを温泉でさっぱり流しては 館内には地元産物コーナーもあり、ゆったり楽しめます |
合計 | 5時間20分 |
5.旅館で一泊するのがおすすめ

津和野町は小さな町でありながら、比較的多くの旅館が営まれています。
実際に旅したからこそ思うのは、津和野はゆったりまったり過ごしてこそ、その価値・良さがわかる町なので、是非どこかの旅館で一泊して、ゆっくり歩きながら旅を楽しんでほしいです。
個人的におすすめの旅館は「のれん宿 明月」さん。平日なら1人1泊9,900円で宿泊でき、料亭でいただく懐石料理が大変美味なのはもちろん、ワンドリンクサービスがあったり、趣のある館内にとっても大満足でした。
「のれん宿 明月」さんの詳細については、以下の記事にて。
6.津和野で自然に囲まれる、癒やしの旅を
島根県の津和野町は、山陰の小京都と呼ばれるにふさわしい、趣のあり心安らぐ、小さいながらもとっても素敵な町です。
水のせせらぎや新緑を間近に感じて、日々の疲れを洗い流してみてはどうでしょうか。
静かな小さな幸せを感じられる町、それが津和野町だと思います。
《次のおすすめ記事》
津和野から一つ南の町、鹿足郡吉賀町のむいかいち温泉「ゆ・ら・ら」。
開放的な構造できれいな施設と、落ち着いた自然に囲まれた露天風呂で、ゆったり癒しのひとときを過ごすことができました。
この施設では夕朝食付きの宿泊も可能。週末旅の一候補としていかがでしょうか。
comments