JR西日本から、瀬戸内海沿岸地域を大変お得に旅行できる切符setowaシリーズが期間限定で発売中。
私も実際に利用してみたところ、思った以上に使える・楽しめる・お得なフリー切符でした。この記事では、私の旅のルートや、どれだけお得に旅できたかを検証します!
1.setowaとは
(1)JR西日本が展開「せとうちエリア観光ナビ」
setowaは、JR西日本がサービスを展開しているせとうちエリア観光ナビ。
「旅の計画から終わりまでをサポート」モットーとしており、活用できる機能は以下の通りとなっています。
- せとうちエリアの話題のスポットの確認
- 旅のスケジュール作成
- 新幹線やレンタカー、レンタサイクルの予約
- 旅で使えるお得なチケットの購入
- 旅行中のナビゲーション機能
(2)フリー切符は岡山/広島/山口の3エリア

setowaがサービスの対象としているのは、岡山県、広島県、山口県の瀬戸内海に面する3県。
フリー切符は各県で複数種類用意されており、岡山県3種、広島4種、山口県1種の展開。
岡山県 | setowa岡山ワイドパス setowa岡山イーストパス setowa岡山ウエストパス |
広島県 | setowa広島ワイドパス setowa広島イーストパス setowa広島ウエストパス setowa広島松山パス |
山口県 | setowa山口セントラルパス |
各フリー切符の利用期間・お値段は以下公式HPから確認できます。

(3)Web/アプリ上でスケジュール機能を利用可能
旅行中とても役立ったsetowaの機能の1つ。
setowa会員登録後、Webもしくはアプリ上で、旅の予定をスケジュールとして記録することができます。
setowaのフリー乗車路線を優先して検索する機能もあり、細かく決めてスケジュール通りに旅する場合はもちろん、だいたいの移動時間を決めておく場合にもとても重宝するサービスです。
2.setowa広島ワイドパスについて
(1)広島県内のJR普通列車/バス/船舶などに乗り放題!

setowaひろしまワイドパスでは、広島県内(一部山口県)のJR在来線、バス、船舶、ロープウェイに3日間乗り放題!
対象区間は上記図のとおり。実際に旅をして感じたのは、船舶も対象機関に含まれていることはとってもありがたい。
普段ならお財布の都合から在来線を選択してしまう区間でも、気兼ねなく船旅を満喫できます。
(2)お値段は3日間で4,900円
私は最初にお値段を見た時、暫く思考が止まってしまいました。
4,900円って、一日で回収できる金額では…?
広島市と、広島県の東端にある福山市との在来線往復で3,960円。鞆の浦へ行くバスに乗ったり、途中尾道に立ち寄ったりすれば4,900円なんて使ってしまいそうなものです。
しかも、このフリーパスは船舶にも乗船可能。後述しますが、尾道~福山航路は2,500円もかかります。
JRでもアクセス可能なこの区間を、わざわざ高価な船舶で移動するなんて、普通の旅行ではなかなか踏み切れない選択肢ですが、setowa広島ワイドパスなら、お値段なんて気にせず船旅もできてしまうんです。
(3)発売期間は2021年9月30日まで
setowa広島ワイドパスについては、発売期間は2021年9月30日までとなっています。
setowa岡山ワイドパスやsetowa山口セントラルパスは2022年3月31日までですが、広島パスは終了時期が半年早いので要注意。
何故期間に差があるのか…岡山と山口のパスは広島の後追いで始まったことも理由の1つなのでしょうが、実際に広島ワイドパスを利用して確信したことがあります。
単純に、お得すぎるから超期間限定で販売しているんだろう、と。
(4)おまけでDISCOVER WESTパスポートがもらえる

そして嬉しいおまけ。
setowaの各種フリー切符を購入すると、各施設で割引を受けられるDISCOVER WESTパスポートをもらえちゃいます。
例えば福山の對潮楼は200円→180円、呉の大和ミュージアムは500円→400円になります。
旅行をすると博物館や史跡に足を踏み入れることも多々あるので、この割引は地味に嬉しい。
DISCOVER WESTパスポートの割引施設は以下公式HPから確認できます。

★プチ情報★ひろしま1デイきっぷとの違い
JR西日本が展開する商品の中に、setowa広島ワイドパスと類似した商品として「ひろしま1デイきっぷ」があります。

こちらのフリー切符は「広島県内JR普通列車、期間は1日、大人2,200円(子ども500円)」で、一見、setowa広島ワイドパスの縮小版のようにも見えます。
しかし、実はそうではない。ひろしま1デイきっぷはバスや船舶、ロープウェイに乗車できないんです。
JR在来線しか使わないと決まっているのであればこちらのきっぷでよいですが、そうではなく、バスや船舶も存分に利用したい!という場合には、setowa広島ワイドパスを選択した方がよいでしょう。
ひろしま1デイきっぷの電子パンフレットはこちらから確認できます。
3.私の実際の利用コース
それでは、私が実際に旅したルートをモデルコースとしてご紹介します。(各エリアの詳細記事は別途執筆予定。)
【1日目】広島~尾道~福山(鞆の浦、仙酔島)~生口島~三原
7:03 広島駅発~8:36 尾道駅着(JR在来線)

尾道水道、朝日が輝いて美しかったです。到着は8:30頃でしたが、向島行きのフェリー乗り場にはすでに多くのサイクリストたちが。
9:10 千光寺ロープウェイ

ロープウェイ復路の景色。尾道を見渡せて迫力満点。往復500円ですが、setowa広島ワイドパスで無料。千光寺も雰囲気のある良いお寺。

10:00 尾道港~10:54 鞆の浦港(船舶)


普段はJRで移動しちゃう区間だけど、こちらもsetowa広島ワイドパスで無料。
尾道水道~備後灘の景色の違いは面白かったです。備後灘からは四国が見えました。貴重な体験をくれたsetowa広島ワイドパスに感謝m(_ _)m

鞆の浦では對潮楼や常夜灯を観光。どちらも「汐待ちの港」を感じさせる素敵な景色でした。

12:10 鞆の浦港~12:15 仙酔島(船舶)

仙人が酔うほど美しい島、という仙酔島。確かに自然に溢れていて心が落ち着きました。海水浴客もたくさん。

12:55 仙酔島~13:00 鞆の浦港~13:48 鞆港~14:24 福山駅

仙酔島を超高速で観光したのち、福山駅近くにある地元では有名な喫茶店「ルナ」にて休憩。
15:32 福山駅~15:50 尾道駅(JR在来線)
再び尾道駅へ。尾道港から生口島(瀬戸田)へ向かいます。
16:00 尾道港~16:39 瀬戸田港(生口島)(船舶)

レモンの産地とだけあって、街中には至る所にきれいな黄色が。

17:40 瀬戸田港(生口島)~18:10 三原港(船舶)

JR三原駅は三原城址に隣接。福山駅も駅の北側に福山城があるけど、この構造流行りでもしたのかな…?あまり時間もないので、三原では駅周辺をぷらっとするにとどめました。
18:36 三原駅~19:50 広島駅(JR在来線)
1日目の旅は終了。この時点でかなり疲労がたまっていました。次の日に備えて早く寝るはずが、オリンピック開会式を最後まで見てしまうという…。
【2日目】広島~竹原~呉
7:03 広島駅~9:01 竹原駅(JR在来線)

まずは竹原を観光。JR呉線は時間がかかるけど、景色は抜群。暑くてやってられなくなって、甘酒氷なるものをいただきました。酒好きには是非食べてみてほしい、とってもおいしかった!

12:11 竹原駅~13:12 呉駅(JR在来線)

午後からは呉市へ。てつのくじら館は、実際に潜水艦内部を体験できてとても面白かったです。
大和ミュージアムは、てつのくじら館でおなか一杯になっちゃって、訪問せず…。

15:44 呉駅~16:22 広島駅(JR在来線)
疲労がたまっており、2日目の旅は早めに切り上げ。なお、歩きすぎたせいか、翌朝軽く筋肉痛に(‘_’)
【3日目】
はい、燃え尽きました。
3日目はワイドパスを使わず、家でのんびりしていました笑
2日目を早々に切り上げた時点でもうね…体力を使い果たしていました。
もし元気があれば、岩国あたりをさくっと観光してこようかなとも考えていましたが、疲労と、外の暑さで断念。
でも後悔はありません。1日目と2日目で、広島県瀬戸内海側を満喫することができたのですから!
4.setowa広島ワイドパスで7,000円お得に…!

さて、上記の私の旅は、setowaを利用することでどれだけおトクになったのでしょうか。
乗車区間 | 利用サービス | 利用料金 |
【1日目】 | ||
広島駅~尾道駅 | JR在来線 | 1,520円 |
千光寺ロープウェイ | ロープウェイ | 500円 |
尾道港~鞆の浦港 | 船舶 | 2,500円 |
鞆の浦港~仙酔島 | 船舶 | 240円 |
鞆港~福山駅 | バス | 560円 |
福山駅~尾道駅 | JR在来線 | 420円 |
尾道港~生口島 | 船舶 | 1,300円 |
生口島~三原港 | 船舶 | 840円 |
三原駅~広島駅 | JR在来線 | 1,340円 |
【2日目】 | ||
広島駅~竹原駅 | JR在来線 | 1,170円 |
竹原駅~呉駅 | JR在来線 | 770円 |
呉駅~広島駅 | JR在来線 | 510円 |
広島駅~広島市内 | バス | 200円 |
【3日目】 | ||
(利用なし) | ー | ー |
合計 | ー | 11,870円 |
3日目は疲れが出たため旅を取りやめましたが、それでも2日間で11,870円分も公共交通機関を利用していました…!3日目に岩国あたりに行っていれば、+1,500円くらいだったかな。
つまり、setowa広島ワイドパスを利用したことで、7,000円近くおトクに旅ができちゃったのです。
船舶って、在来線と比べたらどうしても避けてしまいがちだけど、今回はガンガン乗っちゃいました。それでこんなにおトクになったのでしょう。
懐を気にせず旅できるsetowa広島ワイドパス、最高すぎて2021年9月30日までと言わずもうちょっと長く続けてほしい。もう1回鞆の浦行きたい…尾道からの船旅も、鞆の浦そのものも、最高でした。
5.コロナ禍の今こそ、setowaでマイクロツーリズム
コロナの変異株が猛威をふるい、東京から徐々に地方へ感染の波が広がる中、今こそ地元を知る旅に出てみてはいかがでしょうか。
せとうち3県については、JR西日本がsetowaフリー切符シリーズを発売中で、切符ごとに定められたエリア内のJR在来線、バス、船舶等に乗り放題。
私も実際にsetowa広島ワイドパスを利用して広島県内を旅してきましたが、値段が高くて普段なかなか乗れない船舶の旅ができてとっても満足。
また、このパスを利用したことで、普通に旅行するより7,000円近くお得に旅をすることができました。
コロナの状況を伺いながらにはなりますが、setowaフリー切符を是非活用してみてください。
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広島県は有名な温泉地がないため、温泉好きの旅行者にはちょっと物足りなさがあるかも。
でも、ちょっと待って。安芸太田町にある月ヶ瀬温泉は、きれいで、こじんまりとしていて、雰囲気も抜群。泉質もアルカリ性でお肌はすべすべ。温泉街でこそないものの、地域住民だけでなく是非旅行者にも訪れてみてほしい温泉です。
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