私はたまに、無性に自然を求めてしまうことがある。
それは旅行においても。派手な体験ではなく、穏やかに過ごす時間も欲しくなるのである。
そんな私にとって、船に乗っているだけで美しい自然を堪能できる舟下りはまさにもってこいのツール。
岩手県を訪問した際、有名な猊鼻渓の舟下りを体験したのですが、これがなかなか趣があったので皆様にもご紹介。
1.岩手県一関市 猊鼻渓・舟下り

猊鼻渓は、岩手県一関市東山町にある。
一関市はおもちで有名らしい。
盛岡からの訪問であれば、車があれば一番良いけど、そうでなければ電車かバス。運行本数が少ないので注意。
猊鼻渓・舟下りの運行情報の概要は以下の通り。詳細はこちらのHPから確認可能だ。
- 営業時間:8:30~16:30 ※季節により異なる
- 運行本数:1時間に1本(冬季は1日3本しか運航しない)
- 乗船料金:大人1,800円、子ども900円
- 所要時間:90分
- 駐車場:付近に複数あり
私が乗船した際も、90分ちょうどで船着き場まで戻ることができた。
乗船券はげいび観光センターで購入。こんな感じの建物で販売しています。

なお、以下のH.I.S.のHPより、「100円引きクーポン」を取得可能。必ずゲットしておこう。
2.四季により異なる顔を見せる、猊鼻渓

猊鼻渓は四季により様々な顔を見せる。
新緑の夏、紅葉の秋、白雪の冬…
特に冬季においては「こたつ舟」を運行しており、こたつでぬくもりながら鍋や釜めしをいただくことができる。
春や秋には船上茶会も開催しており、自分が訪問する時期に特別な催しがあるか事前にチェックしておくといいだろう。
なお、この写真の「猊鼻八景」は、運行中に船頭さんから案内あり。ぜひすべて目にしてみてほしい。
3.いざ乗船!美しい紅葉とともに…

乗船券を購入したら、船着き場で待機。売店が併設されており、壁には当日舟を運行してくれる船頭さんたちのお写真が。



舟がずらーっと。なかなか大きいですね。
それでは、乗船です。


かも氏も一緒に。


舟で少し進んだ先の陸地に見えた小屋。ここで船を手づくりしているとのこと。

この日は少しくらい空模様でしたが、朝日を浴びながらの舟下りはきっと水面に光が反射してきれいなんでしょうね…。

こい氏。ぬあっ。


往路、右手に見える傾斜。昔は木を伐りだした後、この坂を利用して川まで一気にすべり落としていたんだとか。

岩壁がだんだん圧迫感を強めてきました…写真では伝わりづらいですが、この時点でかなりの高さ。

乗船券の写真と同じ構図。
ここまでくると、舟下りをいったん中断し、陸に上がって徒歩で渓谷の奥に進んでいきます。






大猊鼻岩。大きすぎて写りません(ノД`)



なお、猊鼻渓では「運玉投げ」なるものを体験(?)可能。
岩にある窪みに運玉を投げ入れることに成功すれば、投げ入れた運玉の種類に応じて、願いが叶うというもの。
私は自信がなかったので、挑戦すらしませんでしたとさ(´∀`)

陸地での観光時間は15分ほど。船頭さんとの約束の時間に遅れないよう、舟に戻ります。


復路乗船時、ものすごい数のこい氏がお出迎えしてくれました。
いや、君たちでかすぎん…?

復路で案内があるこちらのお賽銭箱、投げ入れるといいことがあるかも!?と船頭さんがアピールしていましたが、誰も挑戦していませんでした。旅行者の財布の紐は固い。
なお、復路では船頭さんが舟歌「げいび追分」を披露してくれます。
静かで壮大な自然に囲まれた猊鼻渓で、船頭さんの舟歌だけが響き渡る空間はとても味わい深く、素敵なものでした。
4.旅行中の休息として、猊鼻渓を満喫しよう
写真多めでお送りしましたが、猊鼻渓の美しさを感じていただけたでしょうか。
猊鼻渓までのアクセスこそ難はありますが、乗船時間は90分ほどですので、旅行中の休息として、猊鼻渓の壮大な岩肌・自然を満喫してはいかがでしょう。
もしまた一関市を訪れることがあれば、今度は冬のこたつ舟にチャレンジしてみたいなあ。
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