潮待ちの港、鞆の浦。
情緒あふれながらも落ち着きのある、景色、街並みは、日々疲れた心に癒しを届けてくれました。ちょっと大人な、落ち着いた旅。あなたも鞆の浦に飛び込んでみませんか?
1.鞆の浦について
(1)所在地は広島県福山市

鞆の浦は広島県福山市の観光地。福山市は広島県で2番目の人口規模を誇る都市で、465,000人ほどが暮らしています。
福山市の花はバラとキク。毎年5月中旬ごろには福山バラ祭りを開催するほど、市花を積極的に観光資源として活用しています。
(2)「崖の上のポニョ」が生まれた街
もはや言わずもがななほど有名かと思いますが、宮崎駿監督は、鞆の浦に滞在中に、崖の上のポニョの構想を練りました。
ポニョのお友達、そうすけ君のおうちのモデルも、実際に鞆の浦に存在する洋館(薄緑の屋根に白い壁)なんです。
(3)基本情報・アクセス

鞆の浦へアクセスする場合は、JR福山駅からバス、もしくは車での移動となります。
なお、鞆の浦以外も観光を考えている場合は、車で移動した方が楽だと思います。マイカーがない場合は、レンタカーやカーシェアリングを利用するのもおすすめです。
名称 | 鞆の浦(とものうら) |
所在地 | 〒720-0201 広島県福山市鞆町 |
駐車場 | 複数あり |
関連HP | 福山観光コンベンション協会 鞆物語 VISIT鞆の浦 |
2.福山の旅、モデルコース
それでは早速、私の旅程をモデルコースとしてご紹介します。
時間配分は以下表のとおり。鞆の浦・福山駅周辺でれば、所要時間は5時間~半日程度で観光できるのではないでしょうか。
開始時刻 | 移動/観光 | 観光場所 |
10:00 | 移動 | 尾道港~鞆の浦港 (船舶) |
11:00 | 観光 | 入江豊三郎本店 (保命酒) |
11:15 | 観光 | 対潮楼 |
12:10 | 移動 | 鞆の浦港~仙酔島 (船舶) |
12:15 | 観光 | 仙酔島 |
12:55 | 移動 | 仙酔島~鞆の浦港 (船舶) |
13:00 | 観光 | 常夜灯、鞆の浦散策 |
13:48 | 移動 | 鞆港~JR福山駅 (バス) |
14:30 | 食事 | 喫茶ルナ |
15:32 | 移動 | JR福山駅~JR尾道駅 |
★耳より情報★お得なフリー切符を使いこなそう
2021年8月現在、JR西日本からsetowa広島ワイドパスというフリー切符が発売されており、このパスを使えば対象のJR在来線、バス、船舶、ロープウェイすべてに乗り放題となります。
今回の福山旅でも大活躍。上記表の移動手段すべて、setowa広島ワイドパスを利用しました。setowa広島ワイドパスによる旅の記録は以下の記事でまとめています。損のしようがないくらい、お得なフリー切符なので、是非使ってみてほしいです。
10:00 尾道港 ~ 10:54 鞆の浦港(瀬戸内クルージング)

福山への旅のはじまりは尾道駅から。福山行き乗船前に千光寺ロープウェイを楽しんできました(setowa広島ワイドパスを使えるもんだからつい…)。
いつもなら、時間的にも金銭的にも、JRで移動する区間だけど、setowa広島ワイドパスのおかげでプチ贅沢しました。景色もよく、船員さんの名所案内もよく、いい船旅でした。
船内でお菓子ももらえたし、おすすめです!(単純)


だいたい1時間弱の船旅。途中、四国が見えました。そうこうしていると、鞆の浦へ到着。
11:00 入江豊三郎本店(保命酒)

下船後、まずは鞆の浦生まれの保命酒がどんなものか覗いてきました。
保命酒の起源は江戸時代初期。当時瀬戸内海の港町として栄えていた鞆の浦では醸造のノウハウが集約され、醸造業が盛んでした。そこへ漢方の知識が加わり、保命酒が誕生したとのこと。説明だけ見ると、養命酒っぽい感じですね。



みりんや日本酒、鞆の浦サイダーも。日本酒好きのみなよ、「天寶一」はほんっとうにおいしいので、福山に立ち寄ったら是非とも購入してほしい。
なお、このお店の後に保命酒本店にも行きました。こちらでは保命酒の試飲をさせてもらえました。が、お口に合わず、買いませんでしたとさ…(すごく体に良さそうな味がした)。


11:15 對潮楼

鞆の浦へ行くなら、ここは絶対に行かなきゃダメ。
それくらい感動しました…對潮楼。
壁と柱を額縁に見立て、そこに映る弁天島のなんと美しいことか。何分でも居られる、居たいと思わせられる空間。ここ、入場料200円と激安なのに、得るものが多すぎるんだよね…。


外から眺めた對潮楼。お寺なので、騒がないように。
12:10 鞆の浦港 ~ 12:15 仙酔島(散策)

對潮楼を満喫したら、ちょうど近くに船乗り場があったのでそのまま仙酔島へ。
「仙人が酔うほど美しい島」
その名に負けぬくらい、美しい場所でした。ただ、時期が時期だっただけに、海水浴客でちょっとやかましかったかな(‘_’)


岩をくぐって…

仙酔島の観光スポットの1つとして、岩肌が5色に見える「五色岩」があるのですが、通常のルートは落石で通行止め!止む無く、プチ登山という遠回りをして向かいます。ぜえはあ…コ、コンナハズデハ(‘_’)


登山途中の景色。うん、綺麗な安芸灘だ。

そして来たぜ!五色岩のある海岸!こちらの浜辺は人も少なく、ゆったり楽しめそう。

五色岩。…うーん?み、見えますか?5色…確かにちょっと色味があるような気はするけど(´・ω・`)
12:55 仙酔島 ~ 13:00 鞆の浦港(常夜灯など散策)

仙酔島に40分ほど滞在後、再び舟で鞆の浦へ。
常夜灯や町並みを楽しみました。常夜灯、夕暮れ時に見たら、すごくきれいなんだろうなあ。

常夜灯近くの甘味処。ものすごい行列ができていました。どうやらかき氷のようですが、この列に並ぶほど私には残された時間はない!!
…帰ってからネットで調査。2021年7月1日にオープンしたばかりの「SETOUCHIかき氷 鞆の雲」というお店のようです。インスタ見たら、確かに人気が出そうな華やかなかき氷だ~。


對潮楼にインスパイアされて。お寺を門越しに撮影。



落ち着く、鞆の浦の街並み。この階段、ものすごく画になる。なんていうか、鞆の浦、住みたい。。。

海沿いには釣り人たちが。釣果はいかがでしたか?
13:48 鞆港 ~ 14:24 JR福山駅

名残惜しくも鞆の浦を後にします。バスでJR福山駅へ。
ぶっちゃけ、福山駅周辺って特に見るものないけど、今回はとある喫茶店に行きたくて(福山城じゃないんかーい)。
14:30 喫茶ルナ(食事)

その喫茶店とは「喫茶 ルナ」!
今ちょっと流行りの、レトロな感じの喫茶店です。福山じゃかなり人気店みたいです。

メニューを拝見。お店の名前を冠したメニューがある…もうこれを注文するしかないね!ルナセットで!



14:30の入店でしたが、お客さんが多く、出てくるまで30分くらいかかりました。


ルナセット!グラタンおいしそう、と思ったけど、期待を裏切らないおいしさでした。中のパスタがいい味出してる~。
そしてこのサンド、結構大きい。私は手が大きいとよく言われるので、写真じゃあまり伝わらないかもしれないけど…全部食べ終わることにはおなかいっぱい。ぐ、ぐるじい…。

なお、食後のデザートもしっかりあります。ソフトクリーム(満腹死にそう)。
これがまたね、コーンの底までソフトクリームが入ってるんですわ。サービスの良さには感激するが、胃袋きっつい(´;ω;`)でもめちゃんこおいしいルナセットでございました!ごちそうさま!
15:32 JR福山駅 ~ 15:50 JR尾道駅

15:32、福山駅を後にします。これにて、私の福山旅は終了。
このあと、尾道に舞い戻り、船で尾道→生口島→三原を観光して帰りました。福山以降の旅の様子は以下の記事でまとめているので、よかったら見てね。
3.心残りは「仙酔島の江戸風呂」

弾丸旅でしたがとっても満足。とはいえ、やはり心残りも。
もっと時間があって、かつ涼しい時期だったら、仙酔島で江戸風呂に入りたかったなあ、と。
その名のとおり、江戸時代のお風呂を再現しているのですが、海藻蒸し風呂やヨモギ蒸し風呂など、面白そうなお風呂ばっかりなんです。
鞆の浦から仙酔島までは往復240円と安いので、次回福山を訪問する際には必ずリベンジしたい。
名称 | 焚きあげ洞窟蒸し風呂 江戸風呂 |
所在地 | 〒720-0202 広島県福山市鞆町後地3373-2 |
営業時間 | 11:00~17:00閉湯 (15:30最終受付) |
関連HP | デトックスハウス 江戸風呂(公式) |
4.鞆の浦で心安らぐひと時を
広島県福山市の鞆の浦は、落ち着いた雰囲気で、情緒の溢れる癒しの港町。
對潮楼や常夜灯などの必見の観光地はもちろん素晴らしいですが、何気ない街角の1ページがとても画になる。住みたいと思うほど、心地の良い場所でした。
特に對潮楼は、鞆の浦を観光するなら絶対に外せないスポット。
仙酔島に渡っても、鞆の浦・福山駅エリアなら5時間~半日で観光できます。
喧騒から離れて、静かな潮待ちの港・鞆の浦で、ゆったり心を休めてみては?
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同じく広島県の、北広島町の芸北オークガーデンも、心癒すのにおすすめの場所。
日帰り温泉は、北広島町の高原の風を存分に感じながら浸かれる露天風呂が最高。お食事処も併設されています。また、面倒な準備の必要のない手ぶらキャンプができるのもとっても魅力。ひとりでも、複数人でも楽しめる施設です。
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