こんにちは!ふみづきです。
中南米の国家・メキシコ。
旅行をしたくても、地理が地理なだけに、治安が不安な方も多いのではないのでしょうか。
今回は、メキシコを旅した経験を交えながら、2020年1月時点でのメキシコの治安についてお話させてください。
1.治安情報(2020年1月時点)
1.外務省公式HPにて確認可能
諸外国の治安情報については、外務省が公式見解をHP上に公開しておりますので、まずはこちらを確認してみましょう。

(引用元:外務省 海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_264.html#ad-image-0 )
危険度は色で分類されており、その内容は以下の通りです。
- レベル1(黄色) :十分注意
- レベル2(薄いオレンジ):不要不急の渡航はやめること
- レベル3(濃いオレンジ):渡航はやめること(渡航中止勧告)
2.メキシコは一部地域が危険地帯に指定
上記図から確認できるように、メキシコは一部地域が要注意エリアとして指定されています。
観光客が足を運ぶ可能性が高いと思われる地域については、
- メキシコシティ:レベル1
- カンクン :(指定なし)
- オアハカ :レベル1
- グアナファト :レベル1(一部エリアのみ)
このようなレベル指定となっており、渡航を取りやめるほど危険ではない、との外務省判断となっています。
とはいえ、それでもレベル1指定。
「十分注意しろ」と言われても、何を気を付けたらいいのか想像しにくいですよね。
そこで、私が実際に現地を旅して、治安について感じたことを綴ってみたいと思います。
2.実際に旅行してみてどうだったか?
1.メキシコシティ
街の雰囲気

メキシコシティはかなり発展しており、街の大通りの1つ・レフォルマ通りは上の写真のような雰囲気。
対して、大通りから数本路地を進むとこんな雰囲気に。


道幅こそありますが、かなり寂しさ漂う路地。
昼間にこういった路地を何本も通りましたが、人通りは非常に少なく、夜だと殆ど誰も通りません。
しかも、電灯も満足に配置されていないため、夜の路地はかなり暗いです。
暗くて人も通らない。そんな路地で、車に連れ去られたとしても誰にも気付いてもらえませんよね…
よって、細い路地、特に夜はこういった路地は歩かない方が賢明と言えます。
人の様子
基本的に、人に対して危ないな、と感じたことはありません。
ヨーロッパほど物乞いもいなかったと記憶しています。
ただし、ソカロ(メキシコシティの中心広場)に向かうフアレス通りなんかは物凄い人通りです。

ラテンアメリカタワー付近から、ソカロに向かう一直線の大通りは、ソカロに到着するまでずーっとこれだけ混雑していました。
気を付けるとしたら、こういった大通りではないでしょうか。
パッと見て不審な人物がいなくても、大通りだとスリの被害にあったりするかもしれません。
混雑している場所を移動する際には、リュックを前に抱えるなどして十分注意を払ってください。
2.カンクン
カンクンについては、宿泊地をホテルゾーンにしていたこともあり、危険と感じたことは全くありませんでした。
ホテルゾーンには地元の住民はおらず、ほぼ全員が私たちと同じ観光客です。
地元住民の居住地であるダウンタウンに足を運ばない限りは、カンクンではそこまで神経質にならなくても大丈夫かなと思います。
3.物騒な事件は低くない頻度で発生
ただし、私は無事に旅を終えることができましたが、メキシコにおいて事件が複数件発生しているのもまた事実。
1.日本人に対する銃器による傷害事件の発生(グアナファト州セラヤ市内)
(1)12月19日(木)午前6時過ぎ,グアナファト州セラヤ市内において,日本人が出勤のため運転中,三車線の道路を塞ぐ形でトラックと乗用車が停車しており,トラックの運転手らしき人物と数名が言い争いをしていたのを発見,日本人は危険を感じ,その場を離れようとした。
(2)同時に,言い争っていたトラックの運転手が,日本人車両の助手席側に駆け寄り,助けを求めながら助手席の扉を開けるよう要求したため,それに応じて扉の鍵を開けて運転手を助手席に座らせたところ,後方から日本人車両に向け拳銃1発が発砲され,右後部窓ガラスを貫通,運転席にいた日本人の肩に当たった。
(3)撃たれた日本人とトラック運転手は同車両から引き吊り下ろされ,犯人車両に無理矢理乗せられ,別の場所に移動,途中の道路沿いで日本人が解放されたところを通りがかった人により保護され,救急車で緊急搬送された。
外務省 海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=77227
2.大型ショッピングモールにおける強盗事件の発生(グアナファト州レオン市)
報道によれば,2019年11月22日午後12:00頃、レオン市北部にある大型ショッピングモール(Plaza Mayor)のMacストアーに拳銃を所持した数名のグループが押し入り,店員等を脅して,倉庫にあった商品を盗み車両で立ち去る強盗事件が発生しました。
直ちに通報を受けた警察官等が当該車両を追跡、取り押さえたところ,車両から盗まれた商品や拳銃等が出てきたため,その場で10代の少年2名を現行犯逮捕した。
外務省 海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=76824
3.メキシコ市におけるタクシー強盗被害
11月4日(月)15:30頃,邦人出張者が,メキシコ市ナポレス地区付近において,取引先が用意したタクシー(流しのタクシー(リブレ)と思われる)を利用しました。同地区付近において信号待ちのために停車していたところ,突然二人組の男が助手席と後部座席に乗り込んで,被害者に目隠しし,鞄と電話等の所持品を奪いました。その後,被害者は別の場所で解放され,靴下に入れていた500ペソを使って自力でタクシー(リブレ)を拾い,宿泊先ホテルに戻って,当地関係者と連絡を取り被害届を提出しました。被害者に怪我はありませんでした。
外務省 海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=76564
どれもおっかなびっくりな事件ですね…
最後にタクシー強盗の事件をご紹介しましたが、やはりメキシコシティにおいて流しのタクシーを利用するのは非常に危険です。
メキシコシティでタクシーに乗車するのであればUberを利用すべき。
ぼったくられることもありませんし、何より流しのタクシーに比べたらずーっと安全です。
Uberについては別記事を執筆しています。ぜひ一読いただいて、メキシコではUberを使いこなしていただきたい。
4.総評
1.当たり前のことを守れればメキシコは安全
以上のことから、メキシコ国内では各地で物騒な事件が発生してはいるものの、気を付けるべきこと、旅行者として当然の防衛を常に行っていれば安全に旅ができると言えます。
では、メキシコではいかにして自らの身を守ればよいのでしょうか。
2.対策としてできることは?
奥まった路地をできるだけ避ける、一人で夜遅くに外出しない
これは旅行者として当然ともいえる心得。
土地勘がありませんから、奥まった路地でトラブルに巻き込まれると対処のしようがありません。
大通りや比較的そこに近い路地であれば、言語が通じなかったとしても誰かに助けを求めることができます。
また、一人で夜遅くに外出するのもやめましょう。
身に纏うものに注意
旅行中は身に纏うものに対する注意も必要です。
「派手な格好(お金を持っていそうだと思われる格好)はしない」、「リュックは前に抱える等、スリに気を付ける」
おしゃれをしたい気持ちをぐっと抑え、適度な格好で過ごしましょう。
何かあったときの時のために海外旅行保険に加入しておく
これは万が一事故に巻き込まれた時のために。
保険に加入しておかないと、家族に迷惑をかけることになります。
一番安いプランでもかまいませんので、何かしらの保険に加入しておきましょう。
なお、保険については以下の記事で詳細に執筆しています(クレカに海外旅行保険が付帯してるって、知ってました?)
5.まとめ
外務省公式HPではメキシコは一部地域が要注意エリアに指定されており、国内で犯罪が複数件発生しているのも事実ですが、旅行者として最低限の心得があれば安全に過ごすことができます。
- 奥まった路地をできるだけ避ける、一人で夜遅くに出歩かない
- 身に纏うものに注意(お金を持っていそうだと思われる格好をしない)
- 万が一にそなえて海外旅行保険に加入しておく
どれもそんなに難しいことではありません。
楽しみな旅行が、事件に巻き込まれるといった嫌な思い出にすり替わってしまうのは嫌ですよね…
みなさまひとりひとりが安全に旅を楽しめることを願って、筆を置きたいと思います。
この記事が少しでもみなさまのお役に立てば幸いです。ありがとうございました。
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