エジプトに限らず「○○へ旅行をする時って、何を持っていけばいいのかな?」「どんなことに気を付ければいいんだろう?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
その土地特有の情報が少ないまま旅行に臨むと不安になっちゃいますよね。
そこで今回は、私が実際にエジプトを旅行して「あって便利だった」また「これは心得ておいた方がいいなあ」と感じたことをまとめていきます!
※私の旅行条件は「2018年12月中旬~下旬、女二人旅、海外ツアー利用」です。
1.「あって便利だったもの」編
(1)小額紙幣・硬貨

ここで指す小額紙幣・硬貨とは、1アメリカドルおよび1エジプトポンドのこと。
「何故小額紙幣や硬貨が役に立つのか」、疑問に感じる方もいらっしゃると思います。これは、日本とエジプトの文化の違いによるものです。
この子たち、エジプトではとにかく大活躍してくれます。具体的なシーンをご紹介します。
1)スークでの値切り交渉に役立つ!

「エジプトに行くからにはスーク(バザー、市場のようなもの)も楽しみたい!」とお考えの方は多いでしょう。
このスークこそ、小額紙幣たちが最も活躍するシーンなのです。
スークでは、基本的に店主と値切り交渉をしながら、購入価格を決めていきます。
「エジプトは物価が安いんだから言い値で買ってもいいじゃない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、スークでは絶対に値切った方がよいです。
店主もこちらが観光客であるということはわかっているので、値切り前提の値段をふっかけてきます。
これがとにかく高い。エジプトの物価の低さを感じないほどの値段。
また、スークではアメリカドルよりエジプトポンドの方が出番が多かったです。使いやすい。
何故なら、1アメリカドルは日本円では約110円前後であるのに対し、1エジプトポンドは日本円にして約6.9円(2021年8月末時点)であるため、エジプトポンドの方がより細かい単位で値切り交渉ができるのです。
※最新のレートはこちらから確認できます。
例えば、私はエジプトの民族衣装を1着180エジプトポンド(当時のレートで約1,100円)で購入したのですが、その時の値段の下がり方は、以下の通りでした。
300エジプトポンド→200→195→190→185→180(交渉終了)
序盤の300→200はともかく、185→180…という値切りはアメリカドルではできませんね。
なお、私がスークで購入した商品は、以下の記事で紹介しています。
2)バクシーシ(喜捨)のため
エジプトはイスラム教圏であるため「バクシーシ(喜捨)」という概念が根付いています。
この概念、本来は「富める者が貧しいものに意図して施すこと」いわゆる慈善という宗教的意義が始まりだったのですが、現在では「貧しいものは富める者から奪ってもいいでしょ!」という風に解釈する人もいるようなのです。
このため、エジプトではとにかくバクシーシを迫られます。
お手洗いバクシーシはもちろん、頼んでもいないタクシーの配車でせがまれ…
あとは、ホテルでポーターさんに荷物をお部屋まで運んでもらうときや、ホテルのお部屋を清掃中のおばちゃんとすれ違ったとき。向こうから「ちょうだい!」って手を差し出してきます。
私はちょっとこういう「お金ください」という態度を受け入れられず…そういう場面に遭遇しても極力渡さない、あるいは小額紙幣で乗り切る、という対応をしておりました。
お手洗いなんかは、ヨーロッパみたいに有料制にしてくれた方がすんなり払えるのですけどね。ポーターさんも、善意として自分からチップを渡すのであればよいのですが…
よって、バクシーシの際に高額紙幣しか持っていない!という事態に陥らないように、エジプトポンドの小額紙幣・硬貨は多めに準備しておいた方がよいでしょう。
ただし、バクシーシは基本「慈善」行為ですので、自分が良いサービスを受けた、と感じた時だけ支払えばよいと思います。
ちなみに、私がバクシーシの目安とした額は、
- ポーターさんに荷物を運んでもらったときは1~5エジプトポンド
- お手洗いは1~5エジプトポンド(私は1エジプトポンドでよいと思います)
- 海外ツアーを利用し、運転手やガイドがついたときは、それぞれに10~15エジプトポンド
繰り返しますが、必ず支払わなければいけないというものではありませんからね!自分が渡したいと感じたときだけでよいのです。
(2)ボールペン

ちょっと意外だったでしょうか?
実は、日本製のボールペンはエジプトでは大変人気があるのです。
私はエジプトへボールペンを自分用しか持っていかなかったのですが、現地の方へ渡すボールペンを用意しなかったことを、ある場所でわずかながらも後悔しました。
その場所とは?それはスークです。
値切り交渉も終盤に差し掛かると「Japanese service,please.」とお願いされるのです。
私は最初、何のことか全くわからず「それは何?」と尋ねました。するとなんとびっくり、それは「日本製のボールペン」の事を指していました。
私はハン・ハリーリで二度ほどこのお願いをされました。しかし私、ボールペン持ってません。
「もし渡せてたらもっと安くなったのかなあ…」とプチ後悔。
しかしこれ、ボールペンを渡した結果どれだけ値切ることができるかも考えないといけないなあとも思いました。
例えば、日本で1本80円程度でボールペンを買って、結果それを使って10エジプトポンド(約60円程度)しか値切れなかったら、損をしたことになっちゃいますよね。
ですので、スークでガンガン勝負したい!という人にとってはボールペンは使いどころがあるかなあ、程度のアイテムです。
ひょっとしたらペンを差し出すことで交渉が楽になるかもしれないので、1・2本、鞄に忍ばせておくとよいかもしれませんね。
(3)ウエットティッシュ
これは絶対あった方がいい。エジプト、とっても不潔ですから。
エジプトでは基本、レストラン等での食事の際にはウエットティッシュは提供されません。
清潔とは言えない環境を観光して、そのまま手も拭かずにレストランでごはん…わたしはとてもできないです(´;ω;`)
(4)マスク

これも不潔に関連して。自分が少しでも神経質だと思う方は持参しましょう。
エジプトでは、たくさんの砂ぼこりが舞っています。足元がすべて舗装されているわけではないためです。
砂ぼこりを吸い込みながらの街中散策なんて絶対苦しいですよね…私は持って行って本当に良かったなと感じたアイテムです。
(5)現地通貨+アメリカドル
話が少し戻りますが、再びお金のお話。
旅行の時って、いくら両替しようかってすごく悩みますよね。
特にエジプトポンドは「現地で使いきれなかった場合に、再度日本円に両替することができない(できたとしても物凄くレートが悪い)」ため、極力使いきれる額を持参したいという考えの方が多いと思います。
ただ、「使い切れる額=旅の途中で不足したらどうしよう」という不安も付きまとうはず。そこで活躍するのがアメリカドル。
エジプトの街中で両替しようと思ったとき、「日本円→エジプトポンド」の両替を扱っている銀行は多くはありません。しかし「米ドル→エジプトポンド」であれば大抵の銀行で両替をしてもらえます。
私も現地でエジプトポンドが足りなくなった際は、米ドルから両替を行いました。
参考までに、私は「1万円分のエジプトポンド+1万円分の米ドル」を旅行に持参。
ただ、エジプトポンドの使い勝手がそこまで悪くない(むしろスークで大活躍する)ことや、日本円2万円程度ではお土産代として不足している感じもしたので、旅行の際の両替については「2万円分のエジプトポンド+7千円分の米ドル」でもいいかなあと思います。
ただし、これは海外ツアーを利用した場合のお話ですので、完全個人旅行であれば少なくともこの倍程度は両替が必要でしょう。
また、両替のお話については以下の記事にて詳細に執筆しておりますので、よろしければご覧になってください。
※アメリカドルですが、カイロ国際空港でアライバルビザを取得する際に必ず25アメリカドルが必要となります。その点を頭に入れつつ、両替額を決定してくださいね。
また、エジプトのように、現地通貨よりも日本円の方が強い国ではキャッシングも有効な手段です。両替よりもずっと安いレートで現地通貨を入手できます。詳細は以下記事にて。

2.「心得ておいた方がいいこと」編
(1)英語が話せないタクシー運転手への対応

各観光地を回る際や、地下鉄駅までの距離がある場合、移動手段としてタクシーが候補に挙がることもあるでしょう。
この時、気を付けていただきたいこと。それは「アラビア語しか話せない運転手がたくさんいる」ということ。
私も実際に経験したのですが、ハン・ハリーリから宿泊ホテルに戻る際、運転手が英語を話せない方でした。このため、必死にホテルの名前や大まかな所在地を伝えようと試みるも叶わず。
タクシーを止めつつ、現地の方の力を借りて何とかホテルまで到達したのですが、この時役に立ったのが「右」「左」「直進」を示すアラビア語。
右 | イミーン |
左 | シマール |
直進 | アラトゥール |
タクシーが走り出すと、もう自分たちでなんとか意思疎通を図るしかなくなります。
私たち、それはもう必死に「アラトゥール、アラトゥール!」って叫んでました(ハン・ハリーリからギザのホテルまで少し距離があったので)。
ガイドブックを持参すると、最後の方のページか旅の会話的なページでアラビア語が紹介してあるはずなので、1冊持参すると心強いでしょう。
ちなみに私は「kindle版地球の歩き方」を持参しました。紙ベースは現在出版されていない模様。
(2)長袖+長ズボンで旅に挑め
これは不衛生に関連して。
まーとんでもなく不衛生ですからね。とんでもない量のハエや砂塵が舞っているわけですよ。
そういったものが直接肌に触れると不快だと思いますので…おしゃれは我慢して、防御に徹しましょう。
(3)ホテルで湯切れが起こるのは日常茶飯事

これ、私は結構きつかったです。とにかく湯が切れるホテルが多い。
3つ星、4つ星のホテルに滞在しましたが、カイロの3つ星ホテル以外では湯切れ(一人目は何とか入れるが、二人目は水しか出ない)や温度調節をしても湯と水が頻繁に切り替わるという惨状でした。
また、これらのホテルのクオリティは日本でいう3,000円~4,000円のビジネスホテルに及ぶものではありませんでしたので、お金を少々払ってでも快適に過ごしたい!という方は5つ星のホテルに泊まるとよいのではないでしょうか。
3.万全の準備で、快適なエジプト旅を
異国情緒溢れるエジプト。それゆえ、私たち日本人が知り得ないこともたくさんあります。
事前準備をしっかり行い、少しでも快適に、不安なく旅に臨むことができれば、とっても楽しい思い出になるはずですよ!
※他にもこんなこと教えてほしい、というご意見がございましたら、こちらのコメント欄か管理人のツイッターへコメントいただければお答えします(‘ω’)ノ
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