メキシコシティでふらっと立ち寄ったチュロス屋「EL MOLO(エルモロ)」。
安さにつられて購入したものの、味はしっかりおいしい、そして手に取ってびっくりのボリューム。それもそのはず。ラテンアメリカではチュロスはソウルフードなんです。
EL MOLOは1935年から続く老舗。是非、あなたの旅の1ページに加えてほしいお店です。
1.チュロスはラテンアメリカのソウルフード

(1)起源はスペインorポルトガル
まずはチュロスについて簡単におさらいしておきましょう。チュロスの起源は、スペイン起源説とポルトガル起源説があるんだとか。
スペイン起源説
羊飼いが長期間にわたる野外生活の中で「簡単に調理できる食事を」ということをモットーに、パンの代用として作ったのがチュロスのはじまり。
17世紀にはスペインでチュロス作りが職業の1つになっており、実際に、16世紀の文献にも「churrero(チュロスを作る人)」が登場していることが確認されています。
ポルトガル起源説
16世紀初頭に明を訪れたポルトガル人が、すでに明で食されていた「油条」という揚げパンにインスピレーションを得て、模倣するようになったというのがこの説。
どちらの説もそれっぽいですよね…というか、明でその当時に揚げパンが食べられていたという事実に驚きです。
(2)新大陸へ広まったのは大航海時代
チュロスが新大陸へ広まったのは、大航海時代のお話。
メキシコはスペインの征服を受けることになりますので、メキシコのチュロスについてはスペイン由来であると言えます。
2.メキシコシティのチュロス屋 EL MOLO

(1)El MOLOについて
EL MOLO(エルモロ)は、メキシコで1935年からチュロスを販売している、いわば老舗。
1933年にスペインからメキシコへ移住してきたFrancisco Iriarteという人物が、自国スペインの食文化をメキシコに広めるために、メキシコシティの中心部ソカロ(Zócalo)で開業したことが始まりです。
Francisco Iriarteは1940年に亡くなりますが、それを知ったFrancisco Iriarteの兄弟たちが「Francisco Iriarteの事業を引き継いでいこう」と決心し、スペインからメキシコへ移住してきたことで、EL MOLOは今もメキシコ中心部で栄えています。
(2)営業情報、アクセス
今回私が立ち寄ったEL MOLOは、メキシコシティ中心部のソカロ(Zócalo)にあるため、市内観光での小腹満たしとしてふらっと立ち寄ることができます。EL MOLO近辺では、ソカロの大通りでのショッピングや、テンプロ・マヨール観光、シウダデラ市場やサン・ファン市場でのお買い物を楽しむことができます。
なお、EL MOLOはメキシコシティに11店舗展開されています。詳細は公式HPにて確認してみてください。
また、メニューについても公式HPで確認可能。
MENU(CHURROS)
Order of 4 Churros (V) 200g $ 32
Churro piece (V) 50g $ 8
Moritos (V) 150g $ 50
Churro Rosquita (V) 14g $ 14
Chocolate dip, cajeta or condensed milk 80g $ 15
Baileys Dip 80g (Does not contain alcohol) $ 17
https://elmoro.mx/menu/
私が訪問した時は、チュロス4本で20メキシコペソ(日本円で120円程度)でしたが、今見ると32メキシコペソに値上がりしている…!!とは言え、それでも日本円で180円程度なので、安いことには変わりなし、です。
店舗名 | EL MOLO(エルモロ) |
所在地 | Eje Central Lázaro Cárdenas 42, Historic Center, Mexico City. |
営業時間 | 月~日の7:00~23:00 |
メニュー (例) | チュロス4本で32メキシコペソ(日本円で180円程度) チュロス1本で8メキシコペソ(日本円で45円程度) チュロス4本とチョコレートドリンクで93メキシコペソ(日本円で510円程度) |
その他 | メキシコシティにて11店舗展開 |
関連HP | EL MOLO公式HP、トリップアドバイザー |
3.チュロスが安い、おいしい、最高
さて、肝心のEL MOLOさんのチュロスについて。結論言うと、文句のつけようなどないほどおいしかった。
(1)4本もあって120円という激安プライス

まず、チュロス4本で120円(訪問当時)という、日本ではありえない激安プライス。某ネズミの国でチュロス1本買ったらいくらするってんだよ…
しかも、下の写真を見ていただきたいのですが、サイズ感が怖い。

こんなに大きい袋…中に入っている4本のチュロスも相当な長さでした(´・ω・`)これで120円って、こんなにお得でいいんですか?
なお、当時おなかペコペコだった私は難なく完食しました笑(今思えば、チュロス200gってカロリー怖いな…)
(2)脂っこくなく、適度な甘さ

お値段的にはとってもおトクであることが伝わったかと思いますが、肝心の味はどうなのでしょう。
結論としては、文句なしにおいしい。
脂っこくなく、砂糖のかかり具合も適度なので、おなかが空いていれば4本はペロッと食べられると思います。そうでない場合は、2人で4本にとどめておいた方がいいかも。
4.本場のチュロスはEL MOLOでご賞味あれ
ラテンアメリカのソウルフードともいえるチュロス。
メキシコシティのEL MOLO(エルモロ)では、1935年創業の老舗の味わいを楽しむことができます。
EL MOLOのチュロスは文句なしのおいしさ。それに加え、ビッグサイズのチュロス4本で120円という、日本では考えられない破格のお値段。胃袋もお財布も、幸せになること間違いなし。
メキシコシティ訪問の際は、EL MOLOでメキシコグルメの1つ・チュロスを味わってみては。以上、EL MOLOの訪問レポでした。
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