青森を訪れるのであれば、観光地として外せないのが「館鼻岩壁朝市」。
港沿いの市場では、鮮魚はもちろん、青森グルメのせんべい汁や、朝市名物のからあげなどの飲食物がたくさん。
毎週日曜日、夜明け前から始まる朝市の訪問レポートをお届けします。
1.館鼻岩壁朝市とは
(1)青森県八戸市について

まずは館鼻岩壁朝市がある青森県八戸市(はちのへし)について簡単におさらいしておきましょう。
八戸市は青森県の東端に位置しており、人口は22万人と中核市規模。
青森県には、一~九までの数字に「戸」がつく地名(二戸[にのへ]、八戸など)がありますが、この「戸」は古代律令制における青森地方での地方統治機構であったと考えられています。
また、八戸市は縄文の里とも呼ばるほど遺跡の宝庫。青森市には三内丸山遺跡があり、世界文化遺産に登録されたことで話題になっていますが、八戸にも国宝の「合掌土偶」があるなど、数多くの遺跡・遺物が出土しています。
(2)日曜日のみ開催
館鼻岩壁朝市は、3月~12月の毎週日曜日のみ開催しています。
朝市は名前のとおり早朝に始まるので、前日の土曜日には八戸市入りしておきましょう。
★八戸エリアのホテル(じゃらん)★
(3)基本情報・アクセス
館鼻岩壁朝市はJR本八戸駅から車で12分程度(4.6km)の位置にあります。
館鼻岩壁朝市の付近にはホテルは殆どなく、また朝市に向かう時間は早朝であり公共交通機関もまだ眠っている時間であることから、ホテルは本八戸駅(在来線)付近で予約し、朝市まではレンタカーもしくはカーシェアで向かうのが最も効率がいい移動となります。
名称 | 館鼻岩壁朝市(たてはながんぺきあさいち) |
所在地 | 〒031-0811 青森県八戸市新湊3丁目 |
開催日時 | 毎週日曜日 夜明け~朝9時頃まで (3月中旬から12月のみ開催) |
駐車場 | あり(500台) |
入場料 | 無料 |
朝市マップ | 会場にて販売(100円) |
関連HP | 館鼻岩壁朝市公式HP |
朝市マップは会場で100円で販売していますが、歩いて回り切れないほど広い朝市というわけではないので、個人的には不要かなあと思います。
2.市場の朝は早い、遅くとも「朝5時着」
(1)前日夜は早めに就寝、朝4時起き
朝市と銘打つだけあり、館鼻岩壁朝市はとても早い時間から営みを始めます。
ネットで事前に調べた情報では、朝4時着が理想、なんてのもありましたが、そこまで早く起きるのは辛いので私は朝5時着を目指しました。
(2)薄暗い港、すでに大勢の人が

朝5時頃、館鼻岩壁朝市に到着しました。写真のとおり、まだ真っ暗ですが、市場にはすでに大勢の人出が…!!
(3)朝5時に着いておけば一通りお買い物可能
とはいえ、朝5時の時点でもまだまだ商品もたくさん並んでおり、市場観光を終えるまで「品切れ」に遭遇することなく満喫できました。
私が訪問した時がたまたまそうだった可能性もありますが、この経験も踏まえると、朝5時~6時の間に市場に着いておけば、買い物は十分に楽しめるのではないかと思います。
3.しおてばウマー!朝市で買ったものたち
朝5時に着いたので、市場を満喫する時間は十分にあります。たくさんのおいしいものをゲット。胃袋は悲鳴を上げましたが、さすが朝市、お財布には優しかった…!
(1)大安食堂「しおてば」

館鼻岩壁朝市の一番人気!大安食堂のしおてばは、市場に到着したら真っ先にゲットしました。
お値段は1本70円。
私は朝から3つも買って食べきってしまいました…(´;ω;`)でも、名物なだけあって、とってもおいしかったです!
大安食堂はほかにもしおももたという鳥のから揚げも販売。こちらもおいしそうなので、次回訪問の機会があったら絶対食べたい。


大量のしおももたがスタンバっております…。早朝の揚げ物、何故ここまで魅力的に見えてしまうのか。
ちなみに、こちらのしおてば、朝6時には完売との情報も出回っていましたが、私が訪問した5時過ぎでもまだまだストックはありそうでした。




大安食堂では、しおてば用のレジとその他食品用のレジがあり、しおてばに並ぶ前にメンチカツを購入。おかげで待ち時間もあっという間に感じました。
★耳より情報★
大安食堂は館鼻岩壁朝市のほか、市場の近くに店舗があるため、朝早い時間でなくともしおてばをゲット可能です。
(2)八戸名物「せんべい汁」

青森県名物!せんべい汁!訪問時は10月早朝でとても冷え込んでおり、せんべい汁さんに体を温めていただきました。
せんべい汁は青森県八戸市を中心に、青森南部から岩手北部で食べられている南部せんべいを使った郷土料理。
おせんべい、温かいお汁に浸しても型崩れしない…!もちっとした触感がクセになりそう。お汁もうっすら優しい味わいで、しかも1杯200円とリーズナブル。これは八戸を訪れたら食べなきゃいけないグルメ!

(3)きりたんぽ

あれっ?きりたんぽって、秋田では…?
ま、まあいいんだ!おじちゃんが楽しそうに焼いていたから!!(謎理論)

味噌で味付け。お値段も1本150円とお手頃でした。しかしそろそろおなかがいっぱいになってきました(ここまでしおてば3本、せんべい汁1杯を既に飲食済み…)。
(4)味噌おむすび

なぜか味噌が恋しくなったんだあああああ。
はい、味噌おむすび。しかしおなかいっぱいです。この子はお昼ごはんになりましたとさ…覚めちゃったけど、味噌が濃すぎず程よくておいしかったです。1個100円なり。
4.朝市にはその他こんなものも
(1)新鮮すぎる海産物

大きすぎて笑った。タコの足1本1500円。たぶん、相当おトクだよねこれ…?
朝市といえばやはりとれたて新鮮な海産物が一番の売れ筋商品。





大盛りだらけで感覚がマヒしそう。だけど、これだけお得に買い物ができるなら、地元の人も毎週朝市に通うはずですよね。
観光客としては、目の前に新鮮でお安い商品があるのに、持って帰って自分で調理できないところがなんだか悔しかった(´・ω・`)
(2)りんご!くだもの!

さすが青森。りんごだって朝市で売っています。地元の農家さんが売りに来ていて、いろんな種類のりんごを販売。
記念に1玉と思い「どれを買おうかな…」と悩んでいると、農家のおじちゃんがそれぞれのりんごの特徴を教えてくれました(´∀`)
こういう人のやさしさ、素敵です。


1袋200円って、ほんとに安い。そしてりんご以外のくだものもありました。




なしやマスカットも。みかんなんて1袋250円…大好きなので買って帰りたかったけど、がまん(´;ω;`)

びっくり。ほおずきの無料サービス。子どものころ、よく遊んだなあ。
(3)野菜やお花


これは何?さといも…?こんな売り方、初めて見ました((((;゚Д゚))))


白菜班玉150円!高菜一把50円!日曜日はスーパーの売り上げ落ちてるんだろうなあ。

華やかなお花も。
(4)パン

なんと館鼻岩壁朝市ではパンまで売っています。朝市を回った後に、家に帰ってパンとコーヒーでほっと一息。うん、優雅な日曜日だ。




私が訪問した時は、2店舗ほどパン屋さんがありました。いろんなパンがあって、目移りが激しい…なんとか2つ選んで購入。
今思えば、てばしお3本、せんべい汁、きりたんぽに菓子パン2つ……この時の私の朝ごはんのカロリー((((;゚Д゚))))ヒイイイイ

ちゃっかりタピオカもありましたよ。
(5)その他にも個性的な出品

館鼻岩壁朝市、広いだけあって、ジャンル分けできない個性的な商品もたくさん並んでいます。こちらは寒い朝に嬉しい甘酒。

と、豚足って朝市で売るもんなのか…?というか屋台でも見たことないぞ!ローストチキン、お前もだぞ!!

ゴールドビ〇ケン氏。

かっくい(250円)ってなんだろう…
5.日曜日は八戸市へGO!
青森県八戸市の館鼻岩壁朝市は、毎週日曜日の夜明け前から声を上げる、地元の方も大勢訪れるほどお得商品がたくさん集まる市場。
到着時間は朝5時で十分間に合います!市場にはすぐ食べられる調理品もたくさん販売しており、おなかを空かせて向かうとより市場を楽しめます。
館鼻岩壁朝市でのおすすめグルメは、大安食堂の「しおてば」と八戸名物「せんべい汁」。しおてばは有名になるのに納得がいくおいしさ、せんべい汁はその優しい味わいで、早朝冷えた体を温めてくれます。
その他にも海産物や野菜、くだものも販売しており、いずれもとってもお得なお値段。市場に近場の方は日曜日のご飯が豪華になりそうですね(´∀`)
青森県を訪問する際は、是非日曜日は八戸市に割り当てて。そして、たくさんの商品が集う館鼻岩壁朝市を満喫しましょう!以上、館鼻岩壁朝市訪問レポでした。
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